《保存版》おさえておきたいWebマーケティング用語集 ー戦略設計ー

更新日:2024年5月31日

Webマーケティングを業務内容別に分類し、それぞれの業務で知っておくと良い用語をまとめています。業務を遂行する上で、理解できているかできていないかで、業務効率の幅が大きく変わります。本記事は定期的に新しい用語を増やしていくので、あなただけの教科書としてご活用ください。

Webマーケティングでお悩みの方へ

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上流設計

市場調査/リサーチ

フォーカスグループ (Focus Group)

フォーカスグループとは、1つのテーマで対象を抽出した集団のこと。似ている属性の人を集める場合が多いのが特徴です。フォーカスグループには「探索型」「分析型」「体験型」の3種類があります。インタビューで知りたい内容や実施する目的に合わせて、フォーカスグループを作成します。

パネル調査 (Panel Survey)

同じ対象者に対して複数回行う調査

ターゲットマーケット (Target Market)

企業が狙う特定の市場セグメント。

ビッグデータ (Big Data)

大量かつ多様なデータセット。従来のデータ処理ツールでは処理が困難なデータ。

バイアス (Bias)

調査結果に影響を与える偏り

クロス集計 (Cross Tabulation)

2つ以上の質問結果を比較することで、調査データが詳細に把握できるようになる集計方法

分析

競合分析

競合分析(きょうごうぶんせき)とは、企業や個人が自社や自分の製品、サービス、ビジネスモデルなどに関して、競合他社の動向や市場状況を調査・分析するプロセス。この分析を通じて、競争力を高めるための戦略や戦術を見出し、市場での優位性を確保することが目的です。

トレンド分析

トレンド分析とは、過去および現在のデータを収集・分析し、そのデータの中から一貫したパターンや傾向を見つけ出し、将来の動向を予測するプロセスです。ビジネス、経済、技術、社会などさまざまな分野で活用され、意思決定の基盤となります。

SWOT分析

SWOT分析とは、企業やプロジェクトの内部および外部環境を評価するための戦略的計画ツールです。SWOTは以下の4つの要素から構成されています。

Strengths(強み)

Weaknesses(弱み)

Opportunities(機会)

Threats(脅威)

SWOT分析は、企業やプロジェクトの現状を総合的に評価し、将来の戦略を策定するための有力なツールです。内部と外部の環境要因をバランスよく分析することで、競争力を高め、持続的な成長を実現するための具体的な行動計画を立てることができます。

3C分析

3C分析とは、企業のマーケティング戦略を策定するために、3つの主要な要素である「顧客(Customer)」、「競合(Competitor)」「自社(Company)」を分析します。この分析は、企業が市場での競争力を高め、効果的な戦略を立てるために利用されます。

定量分析 (Quantitative Analysis)

数値データを使った分析

定性分析 (Qualitative Analysis)

テキストや映像などの非数値データを使った分析

PV(ページビュー Page Views)

Webページが閲覧された回数。

UV(ユニークビジター Unique Visitors)

一定期間内にサイトを訪問したユーザーの数。

セッション(Sessions)

ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでの一連の行動

直帰率(Bounce Rate)

サイトに訪れてすぐに離脱したユーザーの割合

平均滞在時間(Average Session Duration)

1回のセッションあたりの平均滞在時間

コンバージョン率(Conversion Rate)

Webサイトを訪問したユーザーのうち、特定のアクション(例: 購入、登録)を完了した割合。

CTA(Call to Action)

ユーザーに特定の行動を促すためのボタンやリンク。

A/Bテスト(A/B Testing)

異なるバージョンのWebページや要素を比較し、どちらがより効果的かをテストする方法

LTV(顧客生涯価値 Lifetime Value)

1人の顧客が生涯を通じて企業にもたらす総利益。

CPA(顧客獲得コスト Cost Per Acquisition)

1人の顧客を獲得するためにかかった広告費用。

RFM分析 (RFM Analysis)

Recency(最新性): 最後の購入からの経過時間。

Frequency(頻度): 一定期間内の購入回数。

Monetary(金額): 一定期間内の総購入金額。これにより顧客の価値を評価する。

クラスター分析 (Cluster Analysis)

類似した特性を持つデータポイントをグループ化する手法。セグメントを特定するのに使用される

データマイニング (Data Mining)

大量のデータから有用なパターンや知識を発見するプロセス。顧客セグメンテーションにも応用される

PEST分析 (PEST Analysis)

政治 (Political)、経済 (Economic)、社会 (Social)、技術 (Technological) の外部環境要因を分析する手法。ビジョン・ミッションの外部要因を理解するのに役立つ。

ステークホルダー分析 (Stakeholder Analysis)

企業に影響を与える利害関係者を特定し、その期待やニーズを評価する手法。ビジョン・ミッション策定の際に重要となる

パス分析 (Path Analysis)

ユーザーがウェブサイトやアプリ内でたどる経路を視覚化するツール。ユーザーの行動パターンを理解するのに役立つ。

ギャップ分析 (Gap Analysis)

現在の状態と目標とする状態のギャップを評価する手法。ビジョン・ミッションの現実性を確認するために使用される。

ファネル分析 (Funnel Analysis)

ユーザーの行動フローを視覚化する分析手法。特定のアクションに至るまでのステップを追跡する。

KGI・KPIの設計

KGI(重要目標達成指標、Key Goal Indicator)

最終的な目標達成を測定するための指標。企業のミッションやビジョンと直結している。

成果指標(Outcome Indicator)

ビジネスの最終成果や影響を測定する指標。KGIはこのカテゴリに入ることが多い。

KPI(重要業績評価指標 Key Performance Indicator)

目標達成の進捗やパフォーマンスを測定するための指標。KGI達成に向けた具体的な行動や活動を評価する。

ベンチマーク(Benchmark)

業界標準や競合他社のパフォーマンスと比較するための基準。

ダッシュボード(Dashboard)

KPIやその他の重要なデータを視覚的に表示するツール。リアルタイムでパフォーマンスを監視する。

データビジュアライゼーション(Data Visualization)

データをグラフやチャートなどの視覚的な形式で表示する手法。KPIの理解とコミュニケーションに役立つ

アクションプラン(Action Plan)

目標達成のための具体的な行動計画。KPIの改善に向けたアクションを含む。

リアルタイムモニタリング(Real-time Monitoring)

KPIやその他の重要な指標をリアルタイムで監視すること。迅速な意思決定を可能にする。

ペルソナ設計

ペルソナ (Persona)

ターゲットセグメントを代表する架空の人物像。詳細なプロフィールを作成し、マーケティング戦略を具体化するのに役立つ

CRM (顧客関係管理 Customer Relationship Management)

顧客との関係を管理し、強化するための戦略やツール。顧客データベースの管理も含む。

カスタマージャーニー (Customer Journey)

顧客がブランドと出会い、購入し、利用するまでの過程。各タッチポイントを理解し、最適化すること。

デモグラフィックデータ (Demographic Data)

ペルソナの年齢、性別、収入、教育水準、職業などの人口統計情報。

サイコグラフィックデータ (Psychographic Data)

ペルソナのライフスタイル、価値観、興味、態度、パーソナリティなどの心理的特性。

ペインポイント (Pain Points)

ペルソナが直面している問題や課題。製品やサービスが解決するべき具体的なニーズや悩み。

エンパシーマップ (Empathy Map)

ペルソナの視点から感情、思考、行動、ニーズを視覚化するツール。共感マップとも呼ばれる。ペルソナの理解を深めるのに役立つ。

ユーザーシナリオ (User Scenarios)

ペルソナが特定の目標を達成するための具体的な状況やシナリオを描く。製品やサービスの利用シーンを想定する

分析設計

Google Tag Manager(GTM)導入

Google Tag Manager(GTM)

Google Tag Manager(GTM)とは、Webサイトやモバイルアプリにおいて、さまざまなマーケティングタグを一元的に管理・実装できる無料のツールです。GTMを使用することで、開発者の手を借りずにマーケティングタグを迅速に追加・更新・管理することが可能になります。

タグ (Tag)

Webサイトやモバイルアプリに挿入するスクリプトやコード。Google Analytics、AdWords、Facebookピクセルなどのトラッキングコードを含む。

トリガー (Trigger)

タグを発火(実行)させる条件。ページビュー(PV)、クリック、フォーム送信など、特定のアクションが発生したときにタグを発火させる。

変数 (Variable)

タグやトリガーで使用される値。ページURL、クリックテキスト、カスタムJavaScript変数などが含まれる。

コンテナ (Container)

Webサイトやアプリにインストールされるスニペット。コンテナ内にタグ、トリガー、変数を設定し、管理する。

コンテナID (Container ID)

各GTMコンテナに固有の識別子。形式は「GTM-XXXXXX」。

公開 (Publish)

設定されたタグ、トリガー、変数をウェブサイトやアプリで実際に動作させること。コンテナの変更を公開する。

バージョン (Version)

公開されたコンテナのスナップショット。以前のバージョンに戻すことができる

プレビュー (Preview)

コンテナの設定を本番環境で公開する前にテストする機能。タグやトリガーの動作を確認できる。

デバッグモード (Debug Mode)

プレビュー中にタグ、トリガー、変数の動作を詳細に確認できるモード。タグが発火するタイミングや理由を分析するのに役立つ。

イベントタグ (Event Tag)

特定のユーザーアクション(クリック、フォーム送信など)をトラッキングするタグ。

コンバージョンタグ (Conversion Tag)

広告キャンペーンの効果測定のために使用されるタグ。

データレイヤー (Data Layer)

ウェブページ上のJavaScriptオブジェクト。GTMに送信するデータを整理し、タグやトリガーに利用するために使用される。

カスタムHTMLタグ (Custom HTML Tag)

カスタムのJavaScriptコードを挿入するためのタグ。特定の要件に応じた高度なトラッキングや機能を実装できる。

カスタムJavaScript変数 (Custom JavaScript Variable)

カスタムのJavaScriptコードを使って値を生成する変数。複雑な条件や動作を設定するのに役立つ。

ワークスペース (Workspace)

コンテナ内の作業エリア。複数のユーザーが同時に異なる変更を行うためのスペース。

Google Analytics(GA4)導入

Google Analytics(GA4)

Google Analytics 4(GA4)とは、Googleが提供する最新のウェブ解析ツールで、Webサイトやアプリのユーザー行動を詳細に追跡・分析することができます。GA4は、従来のUniversal Analytics(UA)から大幅に進化しており、特にクロスプラットフォームの追跡と機械学習によるインサイト(消費者の購買行動の根拠や動機)の提供に重点を置いています。

プロパティ (Property)

GA4でトラッキングするウェブサイトやアプリのデータを収集するための単位。各プロパティには一意のトラッキングIDが付与される。

データストリーム (Data Stream)

データ収集のソース。ウェブ、iOSアプリ、Androidアプリの各ストリームを設定できる。

ユーザー (User)

Webサイトやアプリを訪問または使用する個々の人。ユーザーの行動をトラッキングして分析する。

イベント (Event)

ユーザーがWebサイトやアプリで実行するアクション。ページビュー(PV)、クリック、フォーム送信などが含まれる。

イベントパラメータ (Event Parameters)

イベントに付随する追加情報。イベント名、ページのタイトル、スクリーン名などの情報を提供する。

自動収集イベント (Automatically Collected Events)

GA4が自動的に収集するイベント。ページビュー、スクロール、クリックなどが含まれる。

推奨イベント (Recommended Events)

特定のビジネスニーズに合わせて設定することが推奨されるイベント。eコマーストランザクションなどの標準化されたイベント。

カスタムイベント (Custom Events)

ユーザーが独自に定義するイベント。特定のトラッキングニーズに合わせてカスタマイズされたイベント。

探索 (Explorations)

データを深掘りして詳細な分析を行うためのツール。カスタマイズ可能なレポートを作成できる。

分析ハブ (Analysis Hub)

高度な分析機能を提供するGA4の中心的なツール。探索、セグメント、比較などを行う。

セグメント (Segments)

ユーザーデータを特定の条件でグループ化したもの。特定のユーザーグループの行動を分析するために使用される。

コンバージョン (Conversions)

ビジネスにとって重要なユーザーアクション。目標達成の指標として設定する。

オーディエンス (Audience)

特定の条件を満たすユーザーグループ。マーケティングキャンペーンやリマーケティングのターゲットとして使用する。

カスタムディメンション (Custom Dimensions)

標準のディメンションに含まれない追加の情報をトラッキングするためのフィールド。

BigQuery連携 (BigQuery Integration)

GA4データをGoogle BigQueryにエクスポートして、より詳細なクエリや分析を行う。

データレイヤー (Data Layer)

Webページ上のJavaScriptオブジェクト。GA4や他のタグマネージャーツールが使用するデータを提供する。

デバッグビュー (DebugView)

GA4でのデバッグ専用ビュー。リアルタイムでイベントデータを確認し、トラッキング設定の検証を行う。

リアルタイムレポート (Realtime Report)

リアルタイムでユーザーの行動データを確認するレポート。現在のセッションやイベントを即座に把握できる。

クロスドメイントラッキング (Cross-domain Tracking)

複数のドメイン間でユーザーの動きを追跡する設定。異なるドメインでのユーザーセッションを一貫してトラッキングする

ユニバーサルアナリティクスタグ (Universal Analytics Tag)

Google Analyticsのデータ収集用タグ。ページビュー、イベント、トランザクションなどのデータを送信する。

Google Search Console(GSC)導入

Google Search Console(GSC)

Google Search Console(GSC)は、Googleが提供する無料のウェブサービスで、ウェブサイトの検索パフォーマンスを監視、管理、改善するためのツールです。GSCを使用することで、サイトのインデックス状況を確認し、検索エンジン結果ページ(SERP)でのパフォーマンスを向上させるための情報や洞察を得ることができます。

プロパティ (Property)

GSCで管理するウェブサイトまたはモバイルアプリの単位。各プロパティはURL prefixプロパティとドメインプロパティに分けられる。

URLプレフィックスプロパティ (URL Prefix Property)

特定のURLプレフィックス(例: https://www.example.com)に基づくプロパティ。サブディレクトリやサブドメインも含めることができる。

ドメインプロパティ (Domain Property)

ドメイン全体(例: example.com)をカバーするプロパティ。サブドメインや異なるプロトコルも含めて一括管理できる。

インデックス (Index)

Google検索のデータベースにウェブページが保存されている状態。インデックスされることで、検索結果に表示されるようになる。

クローリング (Crawling)

Googlebotがウェブページを訪問し、内容を収集するプロセス。クローリングされたページはインデックスされる可能性がある。

Googlebot

GoogleのWebクローラー。Webページをクロールしてインデックスするための自動プログラム。

パフォーマンスレポート (Performance Report)

検索クエリ、クリック、表示回数、クリック率(CTR)、平均掲載順位など、サイトのパフォーマンスに関するデータを提供するレポート。

検索クエリ (Search Query)

ユーザーがGoogle検索で入力する言葉やフレーズ。パフォーマンスレポートで特定のクエリのパフォーマンスを確認できる。

クリック数 (Clicks)

検索結果からサイトへのクリック数。パフォーマンスレポートで確認できる。

表示回数 (Impressions)

サイトのページが検索結果に表示された回数。

平均掲載順位 (Average Position)

検索結果ページでサイトのページが表示される平均位置。低い数値ほど上位に表示される。

インデックスカバレッジレポート (Index Coverage Report)

サイトのページがどのようにインデックスされているかを示すレポート。エラー、警告、有効ページ、除外ページに分類される。

モバイルユーザビリティ (Mobile Usability)

サイトのモバイルフレンドリネスを評価するレポート。モバイルデバイスでの表示や操作性に関する問題を指摘する。

ページエクスペリエンス (Page Experience)

ページの読み込み速度、インタラクティブ性、視覚安定性など、ユーザー体験に関する指標。

コアウェブバイタル (Core Web Vitals)

Webページのパフォーマンスとユーザー体験を評価する主要な指標。LCP(最大コンテンツ描画)、FID(初回入力遅延)、CLS(累積レイアウトシフト)から構成される。

サイトマップ (Sitemap)

サイトのルートディレクトリに配置するテキストファイル。クローラーに対して特定のページやディレクトリへのアクセスを制限する。

構造化データ (Structured Data)

ウェブページの内容をより詳細に説明するためのマークアップ。リッチリザルト(リッチスニペット)として検索結果に表示されることがある。

リッチリザルト (Rich Results)

構造化データを使用して検索結果に表示される拡張情報。レビュー、レシピ、イベントなどの情報を視覚的に強調する。


用語を理解することで加速するWebマーケティング

Webマーケティングを遂行するうえで、用語理解はとても重要です。専門用語を網羅的に理解しているだけでも業務の幅は格段に広がります。日々進化するWebマーケティング業界において、常に最新のトレンドを抑えていくことはとても大切といえます。最新情報のリサーチやキャッチアップができるように心がけましょう。

YKIは、「常にクライアントファースト」な考えで、お客さまの会社の一員として、戦略から業務改善まで全力でご支援いたします。お気軽にご相談ください!

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